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2021年7月18日

「ぐうたラボ」竣工セレモニー 速報レポート!!

ぐうたら村ウェブサイトのデザインを担ってくださっている、モチドメデザイン事務所の持留和也さんが、バタバタの管理人に代わって、ぐうたラボの竣工セレモニーを記事化してくださいました!

2019年の2月から工事を始めた「ぐうたラボ」。途中、コロナ禍もはさみ、難航していましたが、ついに今日、2021年7月18日に、みなさんにお披露目する会を催すことができました。大変お待たせしました!

Covid-19の感染防止も考え、参加者を40人ほどに抑えた式を執り行いました。汐見村長からの挨拶に続き、ぐうたラボを設計してくださった、藤森照信さんのスピーチ、そして工事でお世話になった方々へ感謝状の贈呈。ここでは、藤森さんのお話を私なりにまとめてみます。

藤森さんは、建物を設計する際、つくりながら考えることが多く、工事関係者は変更に振り回されて、さぞや大変だったろうとねぎらうの言葉から始まりました。また、既製品をできるだけつかわず、自分たちの手でつくったものを多用することからも、普通の工事とは全然違う苦労と楽しさがあったでしょうとも(たしかにそうでした!)。けど、そのことが藤森建築の面白さの源泉になっていると思います。

建物の骨組みができたばかりの頃、自然な感じを残した柱と梁の存在感が強く、保育者や教育者が集う場所としてはいかがなものか、と思い「もっと保育園のようにしたい」と考えた藤森さん。思い出してみると保育園の中って、やたらと紙があることに気が付き(そういえば、壁に子どもが描いた絵が貼ってあったり、天井から紙製のリボン飾りがぶらさがってたりしますね)、オリジナルの照明を和紙でつくることにされたそうです。

メインの照明は、紙製の大きな輪っかの中に、電球をいれた紙の筒をいくつも並べることにしました。その紙の筒にみんなで色をつけると、より保育園らしさが増すと考えたのです。最初、見本で藤森さんが色をつけてくださったのですが、藤森さんとしては「ちょっと濃すぎた」と思ったのか、「これを真似したりせず、もっと淡い色で塗るように」とのことでした。そのアドバイスで、とてもよい仕上がりになったのですが、せっかくなので見本の藤森さんが色を塗ったものも、そのまま使っています。ぐうたラボにお越しになった際は、是非探してみてください。壁面についている間接照明も、紙のランプシェードが付けてあります。

最後の工事となった暖炉ですが、レンガで本体をつくり、その上に土をつけ、さらに表面には石をはりつけた、とても面白いデザインとなってます。これらの石もこの地域の石です。人がつどうために焚き火をする時は、大きな石を並べて薪を置き、火を点けます。暖炉に求心力を期待するならば、その装飾には大きな石の方の方が似つかわしいと考え、大きな石を配置してみました。みなさん、いかがでしょうか?


(ぐうたら村のセミナーでもお世話になっている、大友剛さんがマジックとピアノ演奏を、大友さんのお父様が歌をプレゼントしてくださいました!)

※ぐうたラボは、ぐうたら村の活動のための施設と活用していきますので、突然の見学はどうかご遠慮ください。取材や見学などについては、事前にこのWebサイトのお問い合わせフォームより、ご連絡いただけると助かります。