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2020年5月15日

管理人が村にいる日々

こんばんは。ぐうたら村役場よりたかちゃんです。ぐうたら村周辺はヤマザクラやウワミズザクラが見頃を迎えています。この3ヶ月をふりかえって、身内話ですが村のことでもありますので書いておこうと思います。

この3月から5月。ぐうたら村はほとんど来る人もなく、いつになく静かな春ではありましたが、いつになく管理人が村にいた春でもありました。毎日コツコツと村仕事をやっているのです。来る日も来る日も、タネをまき、苗を植え、薪を割り、機械の修理をしたりと、晴れでも雨でもずっと外にいます。あー、この人ほんとうに管理人やりたかったんだ、と初めてわかった気がしました。そして、観察していて気づいたのは、バリバリ働いているわけではないのです。なんと言ったらいいか、独特の働き方をしているのです。植物や虫や鳥を見て考えたりしている時間が多すぎる…。その感じはウコッケイたちには、ちゃんと伝わっているようで、日に日にウコッケイとの間合いが縮まってゆき、最近では私たちが縁側でお昼を食べ始めると、どこからともなくやって来るようになりました。そして、甘い鳴き声で食べ残しをねだるのです。そして管理人もまたあげるものだから、私はちょっと大変…。コモンマロウの小さな苗を移植しているときも、管理人が穴を掘れば、ウコッケイがつつき、となにかのショーを見てるみたいで。万事がこういう感じですから、村を見下ろすカラマツの木で営巣しているカラスの夫婦とも、なんだかとてもいい雰囲気で私たち暮らしています。管理人が村にいる日が続いて、村が見違えるようになったとは言い難いですが(何せ広いですから…)、なんとも言えないイイ(ぐうたらな?)雰囲気は漂っているというレポートです。

お財布は苦しいぐうたら村ですが、「3年後は見違えるようになっているよ〜」と言うのが最近の私たちの口癖です。そして、きっとそうなるような気がしています。

2020年5月7日

丸太梁(まるたばり)顛末記

こんばんは。ぐうたら村より管理人のゴリです。今日は「ぐうたラボ」の迫力ある丸太梁について簡単にご紹介します。

丸太梁に使われているのは杉の木です。ぐうたら村を応援してくださっている材木問屋の山中さんが、県内は南部町の山から手配してくださったものです。10mを超える杉が、建設現場にやって来たのは昨年の12月24日の朝。フォークリフトでトラックに積まれた杉の木でしたが、ぐうたら村にはフォークリフトもクレーンもなく、下ろすのに一苦労。大の大人6人が(しかも経験豊富な職人の方々が)、ああだこうだと知恵を出し合って、なんとか無事にぐうたらの地に下ろすことができたのでした。

 

下ろした杉の木は、丸太削り機を使って削って(はつって)ゆきます。これは、これまでのぐうたら村のワークでも、みなさんとやってきたのですが、何せ重労働…。素人が10mの丸太1本を削ると、ペンを握って字を書くことができないのです。職人さんたちは、黙々とやっていますが…。

 

今回の丸太梁はそこにそのまま屋根が乗っかってくる設計となっていますので。本来は丸い丸太に、面を出す必要があります。今回の材は10m超え。このあたりの製材所ではとても扱えない長さでしたので、ナント!現場でチェーンソーを使って面を出してゆきます。わたしも素人ながらチェーンソー作業をして15年ですが、この精密作業をチェーンソーでやってしまう職人さんの技術には圧倒されました!!

 

そしてまた、現場でコツコツとホゾ穴を掘る作業。これも頭の中では、なんだかできちゃうような気がするのですが、どっこい丸太のこちら端と向こう端では太さが違うのです。その上で2本の梁を渡るように小梁が落とし込めるような穴を掘っているわけですから…。じゃあ、どうする?この作業自分だったらどんなふうに進める?と、問いを持ちながら職人さんの作業を観察していると、これがとんでもなくオモシロイ。職人さんたちも訊けば応えてくださいますが、ベラベラしゃべりながら作業が進むわけではないですから、自ずと考え続けることになるわけです。え?なんで?、ああそうか、おぉなるほどね、というふうに見ていると、どんどん時間が経ってゆきます。知性というのはやはりアカデミズムだけでは測りきれないものだなあと思うのです。

 

そんなこんなで、先日Youtubeの動画でご紹介した、杉の丸太梁が、アカマツの丸太柱に収まってゆく様には感動するものがありました。杉山さんをはじめとする、建築工房「藁」の職人のみなさんのプロフェッショナルに脱帽です。そして、杉山さんからの依頼を基に、この杉の木の選定から伐採の立ち会い、建て方当日の立会いと木と共に動く材木問屋の山中さんのプロフェッショナルにも脱帽です。そうそう、丸太梁の面を出すためにチェーンソーを持って遠くから駆けつけてくださった杉山さんのお仲間のプロフェッショナルにも脱帽。「活かすために、それぞれが活きる」今回のぐうたラボの建設現場から、改めて気づかされ学んでいます。

ぐうたラボの建設は、こんなふうに進んでいます。みなさん、どうか建設のための募金へのお力添えも宜しくお願いいたします!!

2020年5月3日

ぐうたラボにまつわる問答

こんばんは、ぐうたら村より管理人のゴリです。今日はひとつ手短に。

問い: 新しい建物「ぐうたラボ」は、どこを向いて建っているのか???

答え: この写真の通りでございます。

 

そのうち落ち着いたら、みなさんここに深呼吸しにいらしてください。

2020年5月2日

個性あふれる10本のクリの柱

こんばんは。ぐうたら村よりたかちゃんです。今日は、ただ今建設中の「ぐうたラボ」の中でもわたしが好きなところをご紹介します。

 

 

「ぐうたラボ」の南側のデッキに掛かる屋根は8本の個性あふれる柱が支えています。この柱はクリの木からいただいたものです。

 

室内から見た感じです。大きな開口部を支える中央の柱もクリの木からいただきました、これで9本目。

 

これはスタッフの通用口、いわゆる勝手口に掛かる小屋根を支える柱。これもクリの木からいただきました。合計10本。全て大工の杉山さんと管理人のゴリとで伐採したクリの太枝です。

 

まっすぐに製材されたわけではない、自然な形の柱を活かして建ててゆくのは、側から見ていても職人さんの技術とご苦労が伝わってくるようでした。ちなみにこの柱は、すべて藤森さんが現地で、この枝はココに、こちら向けに、と使いかたを細かく指定されました。その藤森さんが仰るには、ここに樹皮がついたままのクリの枝が柱で入ることで、裏の栗林や、まわりに溶け込むことができるとのこと。なるほどなあ。奇抜なひらめきというわけではないんだ!と素人ながらにとても腑に落ちました。

このような素敵なクリの柱が支えるデッキで、みなさんが集い、語らい、のんびりと富士山を眺められることを、今から楽しみに夢見ています!

現在ウェブサイト内で、より募金プロジェクトに参加してもらいやすいように、工事をしてもらっています。いっしょに夢を叶えて頂けると嬉しいです。どうぞどうぞ宜しくお願いいたします。